【企業研究のやり方】就活に役立つ企業研究のポイントを徹底解説!

企業研究やり方ガイド

就活を始める際や、就活を進めていく中で耳にすることの多い「企業研究」。言葉の意味は理解していても、いまいちやり方が分かりづらいと感じている人も多いのではないでしょうか。

この記事では「企業研究って何?」「何を調べればいいの?」「どんなポイントを知っておくと良いの?」といった悩みを解決するべく、基本的な企業研究のやり方や押さえておくべきポイントについて解説していきます。

企業研究のメリット

企業研究のメリット

 

企業研究とは企業について調べ、理解を深めていく作業を指しています。企業研究は就活において、自己分析業界研究と同じくらい大切な作業です。

企業研究を行う目的は、企業への理解を深め、より自分に合うと考えられる企業を探し、内定を勝ち取ることにあるといえるでしょう。

 

企業研究をすることによって企業に関する知識の引き出しが増え、理解が深まる他に、いろいろなメリットがあります。

今回は沢山あるメリットの中から、3つのメリットについて紹介します。

自分に合った企業を選択できる

企業研究を行い、企業について知っている情報を増やしていくことは、入社後の「知らなかった」「想像していたことと違う」となってしまうリスクを減らすことに繋がります。

 

例えば、働き方に希望がある人は自分の希望が叶えられるのかという視点で情報を確認しましょう。

・全国転勤のある職種や企業を志望している人
➡︎転勤の頻度や全国の支店について、転勤に伴う手当や住宅に関連する情報などを収集すると良いでしょう。

・働きたい国や地域がある人
➡︎入社後に希望する地域に転勤できる可能性や、希望を聞いてもらう機会が設けられているのか、ということを事前に確認しましょう。

・早くから大きな仕事をしたいと考えている人
➡︎企業の社風はどうなのか、実際に入社1、2年目でどのような仕事を任せてもらえているのかを確認する。

 

このように予め企業の情報を把握しておくことで、安心して入社できるのではないでしょうか。

企業研究によって、企業とのミスマッチを防ぐことで入社後もモチベーションを維持したまま働くことができるようになるでしょう。

 

特に長く勤めたいと考えている人は、仕事内容や給与、残業時間などに加えて、転勤社内制度などへの理解も深めておくことで、短期離職を避けることができます。

企業研究に取り組むことで、就活において自分が重要視しているポイントに多く合致する企業を選ぶことができるのです。

志望動機やエピソードの厚みが増す

ESや面接ではどの企業でも必ずと言っていいほど、「その企業を志望したきっかけや理由」について聞かれることになります。

 

企業研究をせずに書いた志望動機と、企業に関する情報を仕入れてから書いた志望動機とでは、説得力が異なってきます。

例えば、企業研究によって企業理念や商品に込められた思いを初めて知った場合、共感した点や魅力を感じた点を伝えることもできます。

 

他にも自己PRや面接時に答える時のエピソードにおいても、企業研究で得た情報と自分の経験を掛け合わせることで、他の学生とテーマが同じエピソードであっても、個性を出すことができ、好印象を与えることができるでしょう。

 

ESや面接において、企業研究を通じて感じたり、考えたりしたことを取り入れられるので、企業に興味を持って調べているという姿勢や、志望度の高さも伝わりやすくなるでしょう。

 

企業研究を行いオリジナリティを出すことができれば、内定に近づく一歩になります。

企業の選択肢が広がる

複数の企業の情報を集めることで、当初の選択肢よりも自分に合った企業と出会える可能性が増えます。

仮にA社の選考に受からなかったとしても、他に魅力を感じたB社、C社の選考を受けるきっかけにもなり得ます。

まずは気になった一社の企業研究を始めてみると、他の企業の場合はどうなっているのか興味が出てきます。就活時の一番初めに企業研究を行うのはこういった理由もあるのです。

企業研究で押さえておきたいこと

企業研究でチェックするべきポイント

 

大きく分けると「企業の価値観」「事業について」「社風や働き方」「選考や採用について」4つを押さえておくのがおすすめです。

企業の価値観

企業はいろんな理念を掲げて事業活動を行なっています。具体的には、企業が存在する目的や使命、働く社員に求めること、社員が行動を起こす際の指針などが、企業のサイト内に記載されているのです。

いろんな企業の価値観を理解することで、それぞれの企業が社会の中で目指している姿が感じられ、魅力の再発見や、新たな志望企業との出会いにも繋がります。

 

企業サイトを見るときは、下記キーワードを参考にしてみてください。

  • 経営理念
  • 行動指針
  • ミッション・ビジョン・バリュー
  • 創業の精神
  • 経営哲学

 

いろんな言葉で企業の価値観が表現されており、企業サイトから読み取ることが可能です。企業の価値観を理解し、自分に合いそうな企業を選んでいきましょう。

また企業が求める人物像を捉える際にも、企業の価値観を理解することが役立ちます。

 

企業が求めている人物像と、自分の強みややりたいことなどを掛け合わせることで、志望動機や自己PRなどにも説得力が増すでしょう。

事業について

企業は手がけた製品サービスを商品として取り扱っています。これから働こうと考えている企業が「どんな事業を行ってるか」については、必ず押さえておく必要があります。

複数の事業を展開していることもあるので、メインの事業や今後力を入れていく事業について把握しておくと良いです。

 

例えば、商品を製造している企業の場合は、「シェア率」「販売数」「生産数」などを同業他社と比較することで、業界内のポジションを読み取るのに役立ちます。

 

売上高などの会社の規模だけではなく、商品自体を比較してみることで、企業の持つ魅力の再発見に繋がります。

 

商品にこだわっている会社では、選考中に商品に関する質問をされる場合もあります。商品に関する知識もしっかりと理解しておくことで、ES作成以外の場面でも役に立つでしょう。

社風や働き方

意外と見落としがちな「社風」も押さえておきたいポイントです。

例えば、若手のうちから責任ある仕事を任せる雰囲気なのか、声をあげるとやりたいことを叶えられる「社内制度」はあるのか、なども企業選びの大切な要素といえます。

 

企業で募集している職種の仕事内容についても、最低限の理解をしておく必要があるでしょう。

転勤やジョブローテーションについて、福利厚生、休日などについても自分が理想とする「働き方」と照らし合わせながら情報を集めます。

 

入社後の「キャリアパス」もできる限りイメージできるようにしておくと良いです。選考中に、入社してからやりたいことを聞かれることも少なくありません。

自分なりのキャリアパスが描けるくらいに企業研究ができていると、選考や入社後の生活に役立ちます。入社後に働いている姿を想像して、自分に合いそうな企業を見つけていきましょう。

 

社内のことや仕事内容については、インターンシップOB訪問などを活用して、先輩社員から直接話を聞くのがおすすめです。

選考や採用について

志望する企業の内定を勝ち取るには、「選考や採用に関する情報」は必須です。

企業によってESGDプレゼンの有無面接筆記試験の形式など選考方法にも違いがあります。

情報を集められていれば、GDやプレゼン対策のために、フィードバックももらえるようなインターンシップを受ける、複数の企業の選考を受けて場数を踏む、といった対策ができるかもしれません。

 

また採用人数や募集される職種、コースについて、採用後の初期配属といった、自分が入社するにあたって気になることをあらかじめ調べておきます。

他にも、求める人物像が年度によって変化している場合もあるので、最新の情報をチェックするようにしましょう。

企業研究のやり方

企業研究のやり方

 

企業の情報を集める企業研究のやり方はいくつも考えられますが、ここでは5つのやり方をご紹介します。

①企業のHPを見る

②本や雑誌を活用する

③インターンシップに参加する

④OB・OG訪問をする

⑤就活サイトで情報を集める

 

インターネットを活用した企業研究から、企業で働く社員の声を活用するやり方まで様々です。

できるだけOB・OG訪問やインターンを活用し、実際の現場の声などインターネットで調べるだけではわからない情報を集められると良いでしょう。

①企業のホームページを見る

企業が運営するサイトには「コーポレートサイト」「製品・サービスサイト」などがあります。

企業研究を通して、企業についての情報を仕入れるには、まずはその企業が運営するサイトを見てみることがおすすめです。

 

企業サイト(コーポレートサイト)

企業サイトは、企業のホームページでコーポレートサイトとも呼ばれます。

サイト内で用意されている情報は、下記が中心です。

  • 会社概要
  • 事業内容
  • 製品やサービスの説明
  • お知らせ
  • 採用情報
  • IR情報(上場企業)
  • 代表メッセージ

 

顧客や投資家、メディア、就職・転職しようとする人など、企業と関わりを持つ個人から企業に至るまでさまざまな人が訪れるサイトがコーポレートサイトです。

そのため幅広い情報を知ることが可能となっており、企業のことを知りたい場合に最も有効なサイトといえます。

気になる業界の企業サイトは必ずチェックし、就活や選考に生かせるよう隈なく情報収集しましょう。

 

サービスサイト

企業によっては、サービスサイトを個別に設けて商品の紹介を行なっている場合もあります。

選考の中で自社製品に関する質問をされることもあるので、商品について理解しておくことは重要です。また競合他社の商品と比較する際にも役立ちます。

 

商品の研究開発や企画、営業などさまざまな職種において、入社後も商品に関する知識は必要です。特に取り扱う商品が身近なものではない場合は、特徴などをしっかりと把握しておくことをおすすめします。

 

企業が商品に込めた想いや、コンセプト、機能といった商品の魅力を伝えてくれるサイトであるので、サービスサイトがある場合は、企業サイトと併せてチェックしておきましょう。

​​② 本や雑誌を活用する

本や雑誌は、インターネット上では知ることができなかった情報が収集できたり、調べている企業と同業他社との関係が視覚的に分かりやすかったりする点がメリットとなります。

業界地図

業界地図

 

「業界地図」は業界ごとに、業界の動向や業界規模、業績や企業同士の関係性などを知ることができる書籍です。

業界地図は「地図」と表現されている通り、文字だけでなく図や色分けがなされているので、視覚的に捉えやすくなっているのが特徴です。

 

東洋経済新聞社日本経済新聞社の業界地図が有名ですが、他にもいくつかの出版社から業界地図が出版されているので、書店などで中身を確認し、自分が見やすいと思った物を選ぶと良いでしょう。

 

四季報シリーズ

会社四季報

 

東洋経済新聞社が出版する「会社四季報」では、日本の上場企業について知ることができます。会社四季報は、ビジネスや投資でも使われている雑誌です。

年に4回発売され、業績や株価、各企業の直近の出来事などを知ることができます。

 

四季報シリーズで就活に特化した「就職四季報」というものもあります。

採用プロセスや試験情報、採用人数などといった採用に関する情報から、給与やボーナス、残業時間など企業の実情も記載されています。

就職四季報には「総合版」「女子版」「優良・中堅企業版」「インターンシップ版」など複数のラインナップがあります。

 

企業に関連する書籍も探してみよう!

企業によっては、企業に関連した書籍を出版していることがあります。

企業への理解だけではなく、面接やインターンシップの場で書籍を読んだエピソードが役立ったり、志望動機などに活かせるかもしれません。

志望度の高い企業に関連した本がある場合は、読んでみることをおすすめします。

③インターンシップに参加する

インターンシップは実際の業務や職場を体験できるプログラムです。インターネットや本だけでは感じることができなかった働く環境の雰囲気を知ることができるのが、インターンシップに参加するメリットといえます。

インターンシップを受けて感じたことは、志望動機や入社後のやりたいことなどにも繋がります。気になる企業のインターンには積極的に参加してみましょう。

④OB・OG訪問を活用する

卒業生など、気になる企業で働く先輩社員を訪ねて、話を聞くOB・OG訪問も、企業に関するリアルな情報を集められる企業研究のやり方であるといえます。

OB・OGの情報はキャリアセンターや就職課、キャリア支援課などで得られるので、OB・OG訪問をしたい場合は一度確認してみると良いでしょう。

他にもサークルやゼミ、研究室といったグループの先輩や知り合いからOB・OGを紹介してもらう方法などもあります。

⑤就活サイトで情報収集する

就活情報サイトも企業研究するにあたって役立つ媒体のひとつです。

就活サイトには先輩社員の入社したきっかけ、仕事内容の紹介、やりがいなどをまとめたページがあったり、実際に社員に取材した時の記事や特集が記載されていることも。

 

企業サイトだけでは得られなかった情報が、就活サイトで見つかることもあるので、志望度の高い企業の企業研究をする場合にはチェックしましょう。より多くの情報を集めることで、企業研究の精度が上がるでしょう。

企業研究をする時に気をつけておきたいこと

企業研究をするときの注意事項

 

調べた情報や時間を無駄にしないために「気をつけておきたいこと」3つご紹介します。

調べた情報はまとめよう

企業研究をする際は、調べたことをわかりやすくまとめることが大切です。

情報のまとめ方は様々ですが、ノートに手書きでまとめる、エクセルで表を作って管理する、スマートフォンやタブレット、パソコンのメモやノートアプリにまとめるなどが挙げられます。

自分で後から見返した時にわかりやすく、比較がしやすい、そして管理しやすい形でメモを残しておくようにしよう。

 

メモは必須!

せっかく時間をかけて調べたものでも、頭の中に全て留めておくことは難しく、人間は情報を得た20分後には約4割のことを忘れてしまうとされています。

企業研究では過去に調べた情報を何度も引き出して比較したり、新しい情報にブラッシュアップしたりと継続して作業を行います。必ずメモに残しましょう!

自己分析と業界研究も併せて行おう

企業研究をするだけではなく、「自己分析」「業界研究」にも併せて取り組むようにしましょう。

 

自己分析をすることで自分の価値観を洗い出すことができます。

「働くということ」に対する自分の考え方、自分の興味関心、理想とする働き方など、自分の考えたことや感じたことを言語化できるように自己分析しておきます。

自己分析で得られた自分の情報を、いろんな業界や企業と照らし合わせながら志望する企業を探していくのです。

 

業界研究では自分が志望する企業が属している業界の過去や現在はどのような状況で、今後はどうなっていくのかを把握するようにしましょう。

企業研究だけではなく、自己分析と業界研究も併せて行うことで、自分によりマッチする企業を見つけることができます。

 

自己分析や業界研究、企業研究を行いながら、選考の対策にも取り組む必要があるので、時間の使い方を意識することが大切です。

同業他社や関連する会社も調べよう

企業研究をする場合には、一社だけではなく、できる限り複数の企業を調べて比較することをおすすめします。

複数の企業を調べることで、気づくことができなかった志望企業の魅力や、当初は知らなかった企業の魅力を発見することができます。

 

またニッチな業界であれば、同業他社をいくつか比較していくことで業界についての理解も深められるでしょう。

例えば「自動車」に関連する企業で働きたいと考えた場合、自動車の完成車メーカーだけではなく、部品メーカー、卸会社、販売店、サーキット関連など様々な企業があります。いろんな会社に目を向けて企業研究することで、選択肢が増えるでしょう。

 

いろんな角度から企業研究をすることで志望動機・理由に厚みを出すことに加えて、選考を受ける企業の選択肢を増やすことにも繋がります。

企業研究で自分に合った企業を見つけよう!

 

企業研究のメリットややり方、ポイントなどについてご紹介しました。

企業研究は自分に合った企業を探し、希望する企業の内定をもらうための有効な取り組みといえます。

より自分の価値観と合う企業に出会い、悔いのない就職活動を行うために、まずは気になる一社の企業研究から始めていきましょう。

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